これから転職回数は心理的ハードルにならなくなる具体的理由 | 2018年11月現在の雑感

私は34歳で転職回数が4回あって、ブラック企業からホワイト企業まで実に振り幅の大きい転職を繰り返してきました。

 
 

ちなみに余談ですが引っ越しは12年間で10回もやりましたw

 
 

いろいろあったんですよね。

 
 

そう考えると多いなぁ。

 
 

未だに日本では転職がタブー視されていて、中途採用のときなんかも転職回数が基準で書類選考に足切りされたりしますよね。

 
 

確かに、多すぎる転職はそれぞれの環境で成果が出せなかった人なのかな?粘り強くない性格の人なのかな?と思われるのもわかります。

 
 

しかし、これからの日本は企業の採用で転職回数がネガティブな要素になることはなくなっていくとそう明確に予想できます。

 
 

具体的に見ていきます。

 
 

副業を複数抱える人が3割を超えるあたりから転職の価値観が変わる

 
 

今は大企業の副業許可が話題になっていて、実際に中小企業ではまだ副業には反発する動きが多いのをひしひしと感じています。

 
 

私も転職活動をしてきましたが、中小企業は軒並み副業は不可です。

 
 

実際、あくまでも体感値ですが9割くらいの中小企業は副業を禁止している、あるいはそもそも就業規則に副業に関する規定が無い。といったところです。

 
 

しかし、人的な労働力はどんどん余っていく中で、いずれは中小企業も副業を認めざる負えない時代が近くまできているのではないでしょうか。

 
 

優秀な人材であれば、企業との交渉力が強いので1社にとどまらず、複数の勤務先で1社の拘束力を弱くした方が得策で且つ自分らしい働き方ができるようになると考えるのは自然なことだと思います。

 
 

そうなると企業は優秀な人を確保するために就業規則そのものを改定して、副業OKとする流れになり、且つ副業OKとなることで使えない人を退職させやすくなるという構造が考えられます。

 
 

ただしそこで重要なポイントとしてはその企業そのものに魅力を感じてもらいやすいか、というブランド価値の高さによってそれが可能になるかどうかが変わってきそうです。

 
 

AIが仕事を代替する前に人の労働力が流動化する

 
 

AIが実際にビジネス現場で本格的に活用されていくとしても段階的に、業界毎にその進行速度は変わっていくため、常に人材の再配分が行われ徐々に人材の流動化が進むことになります。

 
 

徐々に人材が流動化する前段階が前項の「副業OK」になるという状態なのですが、こうなると1個人が3-4個の企業の仕事を掛け持ちしている状態も当たり前のような時代になるとも考えられます。

 
 

例えばビジネスと投資というのは根本的に似たものだと思いますが、投資は一般的に1つの投資対象に投資するよりも分散化した方がリスクが抑えられることが数学的にも明らかなのに対して、なぜビジネスは1社に限定する必要があるのでしょうか。

 
 

もちろん、その方がリターンが大きい場合もありますがこれからの時代はAIによるリソースの再分配により、副業を通して1社に勤める心理的依存度は少なくなるので、めちゃくちゃ転職しやすくなるんだと思うのです。

 
 

「次にやりたいことが見つかったので辞めます」というのが平気で言えるようになる時代です。

 
 

仮に1社辞めたとしても副業していれば収入もあるので、全く問題にならないからですね。

 
 

そうなると、企業側も「如何に楽しく働いてもらうか」という視点が重要になってくるので、相対的に世の中のブラック企業というのは減っていくように思います。

 
 

ブラック企業だと全然人が集まらなくなってしまいますからね。

 
 

仕事の価値観が一生食べていくためのものという価値観がなくなる

 
 

そうなると「この会社で一生食べていく」という価値観はなくなって「こういう自分のスキルを伸ばして価値を提供する」というように自分の職能をベースに働く会社を選んでいくことになります。

 
 

ただし、それが可能になるのは市場で評価される人から順番になっていくので、根本的に仕事に対してネガティブになってしまっている人はその変化が遅れる可能性が高いのでは無いかと思っています。

 
 

まとめ

 
 

そのようになった結果として、総合的に労働市場が転職をタブー化することができなくなって、あらゆる人は副業をしながら自分の人生を進むようになると考えています。

 
 

そうなったとすると、収入面やリターンの格差はより一層大きくなるのかもしれません。

 
 

しかし、そういったイメージが未来に向けて2018年11月現在に見えていれば、いまからいくらでも準備できるので全く恐れる必要はないのではないでしょうか。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です