私は1歳からアトピーを発症していて現在34歳のアトピー歴33年です。
ものごころついたときからアトピーで、現在もアトピー治療中です。
完全なアトピーの完治は目指しておらず、如何にアトピーとうまく付き合うかということをテーマに生活の工夫をしてます。
アトピーのまま幼少期や思春期を過ごすと、問題の皮膚の症状やかゆみだけではなく、周囲から心無いことを言われる機会もけっこうあります。
大人になった現在もアトピーと向き合っていて思うのは「アトピーは人生の壮絶な精神修行」だということです。
アトピーを通じて、めちゃくちゃ我慢強くなれる
アトピーという病気の厄介なところは、見た目にも痛々しいくらい肌に傷が出て、顔なんかに出たときには人と会いたくなくなります。
例えば思春期に、アトピーが目立つくらいに顔にできていたら、自信が持てないという場合も多くなってきて、積極的になれない時期というのを経験するかもしれません。
また、生活の中で過度なストレスにさらされたり、上司や社長から叱責されたりしてストレスフルな環境になったときも、ストレスはかゆみとなって現れます。
アトピーを持ってる人だから、ストレスを与えすぎではいけないなどの考慮は全くされません。
そのため、上司や社長の知らないところで肌を掻きむしっているアトピーの人も多いのではないでしょうか。
しかし、アトピーは掻けば掻くほど症状は悪化して、掻いたところはヒリヒリと痛痒い状態になって、その後かさぶたになって、かゆくなってまた掻くという悪循環もあります。
だから、症状そのものの緩和はもちろん必要ですが、生活の中で「耐えるシーン」というのは少なからず、アトピーではない健康な人と比べて多い、といえると思います。
ストレスを受けたらかゆみになりやすい分、1つのストレスに対して2重にダメージをくらっているという可能性があります。
重要な企画書を作らないといけないのに、アトピーで身体がかゆくて全く集中できなくて時間だけが経過する、なんてことも日常にあります。
幼少期から思春期、大人になるまでの生活のあらゆるシーンでアトピーのかゆみと向き合いながら生きてきた人というのは、それなりの我慢強さというのが備わっているのではないでしょうか。
今後も、私は自分のアトピーを人生の精神修行と捉えて、治療も試みながらその修業を全うしていきます。