アトピーの本当のつらさはアトピーの人同士でしか共感し得ない。
かゆみそのものというよりは、アトピーと向き合いつつもストレスをうまく逃がす方法や対人関係など、生活そのものの難易度はアトピーがあることで、少し上がるんだと思います。
その中でもしんどいとき。
それは、仕事や家庭のストレスとアトピーの強烈なかゆみの波が同時にぶつかったときです。
心の中では行き場の無い強烈なストレスが渦を巻いて発狂しそうになります。
人目をはばからず、叫びたくなります。
記事にするのを躊躇してしまうような過激なイメージが頭の中を支配したりもしました。
この「仕事のストレスとアトピーの強烈なかゆみの波がぶつかる瞬間」を私は「ビッグウェーブ」と呼ぶことにします。
このビッグウェーブはよほど、人生の荒波を乗りこなす名サーファーでなければ乗りこなすことができないほど、難解でうねりの激しい波です。
しかし、いくら自分自身がビッグウェーブに飲まれて我を失って発狂したとしても、問題は一気に悪化するだけです。
どうやら人は1つの方向からのストレスに関しては、冷静に対処できるケースが多いですが、一度に多方面のストレスが同時にやってくると我を失いそうになるようです。
気を強く持ちましょう。
やまない雨はない。
アトピーのかゆみと仕事や家庭のストレスが同時に来たときの対処法
かゆみと同時にストレスがやってきたときは対人関係によるストレスの方はとにかく、「待ってもらう」ということに尽きます。
家庭で奥さんからプレッシャーを与えられているときに、仕事のSNSで大クレームや上司からの理不尽な暴言、さらにアトピーのかゆみ。。。
こういうとき、すぐさま反応したら自分自身も相手に怒りをぶつけることになるのが明白、あるいは言い方が強くなったり、不快感が残ることが避けられません。
だから、対人によるストレス原因には「ちょっと今は待って」としっかり言いましょう。
そこに、なにかかぶせてモノを言われても「今は待って」で通しましょう。
迎合してはいけません。
ここは耐える力も必要です。
とにかく待ってもらったら、かゆみがおさまるまで待ちましょう。
かゆみが収まらないようであれば、事情を説明して日をあらためてもらう方が良いと考えています。
ひとつの判断ミスが大変な事態にもなりかねないので、冷静な判断はどうしても必要です。
私は結婚して子供がいる中でブラック企業に勤めていたので、こういうシーンが何度もありました。
「よくもまあ、こんなに悪いタイミングでトラブルが重なるなあ」とよく思ったものです。
私の場合は、ブラック企業でしたので休みの間であっても即対応が当たり前に求められる環境でした。
アトピーがかゆくて正常に考えられないので、待っていただけますか?というような話は通用しません。
相手である上司は健康なので共感してもらえない上に、上司のペースに合わせて対応しないといけませんからね。
そんな環境でも、複数のストレスがアトピーのかゆみと共にやってきたら、一番待ってもらえる相手に「今は待って」と言い、冷静に対応できるときに対応していく他ありません。
私の場合はそれが家庭でした。
しかし、この待ってもらうという行為は日頃から意識していないと、とっさの「ビッグウェーブ」が来たときにすんなり対処できるものではありません。
とっさの出来事にはつい感情的な反応の方が先に出てしまうものです。
そのためには日頃から、とっさのときのために「待ってください」と言う想定をしておくのがおすすめです。
さいわい、私も大きな問題に発展せずに、超ストレスフルな局面をなんとか切り抜けて生活を改善させることができました。
アトピーで心身ともに大変な状況があるからこそ、心は強くなれると確信しています。
気長に冷静に生きていきましょう。