ホワイト企業の労働環境に甘んじていると中期的に失敗する理由
私はこれまでたくさんのブラック企業に関する自身の体験をこのブログで語ってきました。
ブラック企業での経験そのものはとても大変なのですが、それ以外で気をつけておかなければいけない視点があります。
それは「ホワイト企業で自分の経験や信用資産を作れないと、数年から10数年先がもっと大変」ということです。
ホワイト企業で働けるのは素晴らしいことですが、ホワイト企業の環境の中でゆっくりと過ごすだけになってしまうと明らかに市場での競争力が落ちてしまって、戦いにくい状態になりやすいのもまた事実ですからね。
いっぽうで、ブラック企業で短い間、集中して成果を狙いに行くこと自体は私は全然良いことだと思います。
ブラックな働き方がどういう状態なのかを身をもって知ることができますしね。
しかしながらブラック企業は長く続ける会社ではありません。長くブラックであり続けるだけでそれ相応のリターンが出せないなら健康を害するので、続ける意味は無いからです。
それならブラック企業で積んだ経験をホワイト企業で実施した方が周囲に認められるような大きな成果は出せる確率が高いといえるでしょう。
それならけっきょくどうすれば良いのか?
ホワイト企業が良いのか?ブラック企業で働くのか?
それは、自分の今のマーケット価値と目指したい方向によりますが、一番良いのは「ホワイト企業で環境に甘んじず、ストイックに成果を出せる自律性」だということがわかります。
本当に人間は環境に依存するものです。
だから、成長は環境が作り出すものと言うのは半分は正解なのではないでしょうか。
私もホワイト企業で働いたことがありますが、本当に楽ですよね。
楽すぎて、自分の基準がホワイト企業の基準になっていくのがわかります。
楽をするとそれが普通に感じられるというのもまたキケンです。
そんな中、楽な環境の中でルールに甘んじていると、市場での競争力がどんどん落ちていきます。
商品が良い会社の営業マンは育たない
これは私がひどく体験したことでもあるのですが、商品力が高い会社に勤めると営業マンは全然育ちませんw
これは単純な話、商品力が高すぎるので営業力が無くても売れて、売れたときに営業マンが「自分の実力だ」と勘違いしてしまうからですね。
例えば、新築一戸建ての購入を考えているサラリーマンに、その相場よりも300万円安い、条件を満たした新築一戸建てを紹介したとしたら、それはほぼ間違いなく買うでしょう。
この例は単純すぎますが自社製品において、競合よりもそれくらいに競争力の高い商品を持ってしまっている会社というのもあります。
幸か不幸か、そんなに売りやすい商品なのですから必要に迫られて成長することを安易に放棄してしまう営業マンを何度も見てきました。
人は易きに流れる、そんなことを表しています。
しかし、高い年収を稼ぐには伸びている産業や伸びている商品の開発、営業に関わるのが近道であることもたしかですよね。
そうした場合、どう今後のステップを考えるのが良いでしょうか。
良い商品を売っている間にこれから伸びるスキルを身につけること
良い商品だと認知されている段階、すでに商品がコモデティ化し始めているきざしでもあります。
そのまま、良い商品に乗っかって楽をして、スキルを錆びさせるとあっという間に40代になってしまい、戦力として使われない可能性も出てきてしまうのが難しいところです。
私の場合は、良い商品に乗っかって運もあって圧倒的な営業成績を残した後、ベンチャー企業に転職して、自分の実力のなさを本当に毎日痛いくらいに痛感しましたw
レッドオーシャンのブラック企業の場合、商品力は無く利益も薄いので、如何に自分が違ったバリューを出すか?が最重要になるので、それがないと続けられません。
だからこそ、良い商品や環境が右肩上がりに上がっている時こそ、これから伸びる分野の勉強や活動を怠らないことが、常に良いポジションで仕事をできる秘訣なのだとわかります。
ブラック企業では、その新しい分野というのが学べませんw
環境的に忙しすぎて、忙殺されて前に進めないからです。
なので、要は環境に関わらず常に自分を律して仕事に取り組めるか?というのが、本当にシンプルな答えです。
せっかくホワイト企業でまともに働けているなら、その環境に甘んじず「セルフブラック企業」でい続けることが成功の秘訣ですね。
一般的なブラック企業ではなくセルフブラック企業なら「やらされ感」によるストレスは無いので、断然衛生的です。
では。