私は34歳で過去に3回転職してきて、その全てで退職を社長に伝える際に給料見直しの交渉がありました。
しかし、ほとんどのケースにおいて退職時に給料を上げるという交渉をするのは間違っている!ということを強くここでご紹介しておきたいと思います。
退職交渉に悩んでいるという人にオススメしたい内容です。
退職交渉のときに給料を上げるということはナメられていた証拠である
退職したい従業員から考えると、経営者から退職交渉時の給料アップ交渉は「時すでに遅し」です。
例えば私のブラック企業での例で行けば、退職前の給料は20万円くらいでした。
辞めますと社長に伝えると、10万円給料を上げる。と言ってくるわけです。
はぁ???
ってなりますよね。
私の例で考えれば、家族がいて常にギリギリの生活でなんとか仕事でも成果を出そうと頑張ってきた身です。
その環境の中で、考えに考えをめぐらしてその結果、転職しよう!という決断をしたわけですよね。
という前提がある状態で、辞めると言った最後の最後で「給料を10万円アップするよ」というのは逆に「今までは死なない程度のギリギリの状態で働かせていた」ということが浮き彫りになるということです。
私の例で言えば、退職交渉してはじめて給料が1.5倍になるチャンスだったということですからね。。。
多くの企業では会社の業績がこれくらいだから、今はこの給料になりますという説明が認識されるかたちで届いていないので、「なぜこの給料なのか」というのがグレーなままになっているケースもあります。
グレーなまま、働き続けるということは「この給料が自分の今の妥当な給料なんだ」と自分を納得させることになります。
そんな中で生活が達行かなくなって退職時に給料を上げるというのは、「今ままでナメられていた感」しか出ないわけです。
だから、経営者の方であれば退職交渉のときに給料を上げるよ?という姿勢はほとんど逆効果なので、絶対に使わないことをオススメします。
その方法は退職を真剣に考えている人には逆効果です。
退職される前にちゃんと給料を上げておくべき
ベンチャーでかつブラック企業な場合は、辞められたら困る人材には前もって、給料をアップして予防策を打っておく必要があります。
退職交渉をされた時点で、もう手遅れですからね。。。
その際には「もし退職の話をされた場合、どれくらいの給料を提示するか?」を考えた上で給料の判断をしていきましょう。
事前にこれだけ頑張ってくれているので給料も10万円アップしよう、という話をした上で退職されないようにフォローしていくという姿勢が重要だということがわかります。
実際、給料が原因で辞める人は少数
実際のところ、給料の額が原因で辞める人というのは少ないのではないでしょうか?
私も社会人生活12年で会社に入る人も辞める人もいっぱい見て、話も聞きました。
そのなかでだいたい会社を辞める主な理由は給料ではなく、以下だと思うのです。
- 職場の人間関係が辛い
- 会社や市場に将来性を感じない
- 仕事でスキルが身につかない
- 仕事内容そのものがおもしろくない
つまり、ほとんどの人は仕事の人間関係や楽しさ、充実感が無くて将来性も感じない。上記のような要素の総合的なバランスで結果として辞めるという判断になると考えています。
タイミングは引き抜きとかもあって様々ですが。
その面を考えても、退職交渉時に給料をアップする話をするのはナンセンスであることがわかります。
私が知っている人の中で、退職時に給料交渉があって一時的にはとどまったけど、その後みんな辞めてました。
退職時の給料交渉に「ナメられていた感」を感じられてしまうリスクを考えると、やはり給料交渉はしないのが得策だと考えております。
みなさんはいかがでしょうか。
現在は2人に1人が転職をする時代と言われています。
退職時に給料額で引き止められると考えている会社はセンス自体を疑われる、不信感を生んでしまう原因にもなりえます。
ある程度組織が機能している会社であれば、退職交渉に給料引き上げの話をされると、それが他の従業員にもその話が伝わってしまう可能性を考えると、お互いにとってメリットにはならないと思うんですよね。