指先のアトピーが辛い状態

指先アトピーの壮絶な辛さと対策

 
 

アトピーは本当に本当に辛いものです。

 
 

これは、アトピーになった人しか、わかりようがありません。

 
 

なのでアトピーではない人にアトピーの辛さをわかってほしいというのは到底無理な話だと思っています。

 
 

*この記事はアトピー患者の実体験報告であり、アトピー症状はその人それぞれによって異なります。

 
 

中でもアトピーの幹部として超辛い場所というのがあります。

 
 

この、辛い幹部としては、乳首、陰部などが代表的に挙げられると思います。

 
 

乳首、陰部以外で不快感の王道として外せない場所として、手の指先があります。

 
 

手の指先アトピーになった場合は本当に本当に日常に大きな支障をきたすことになります。

 
 

まずはその全容から見てみましょう。

 
 

まず指先からリンパ液が半端なく出る

 
 

当たり前ですが、指先というのは日常で最も使う場所といっても過言ではありません。

 
 

その指先がアトピーでジュクジュクになって指先からリンパ液が出るんです。

 
 

この状態で書類を手に取ろうものなら黄色いリンパ液の液体がついてしまって仕事にならないんですよね。

 
 

私はパソコンを使う仕事をしていましたが、キーボードにもリンパ液がついてしまう始末でした。

 
 

これは相当不快です。

 
 

キーボードがベトベトになって、またリンパ液は乾燥すると、ちょっとした固形物のようなものになるんです。

 
 

実際の画像は痛々しいものなので、ここでは掲載しません。

 
 

周囲の手に触れるものが、少しずつリンパ液で汚れているように見える。というのも、手の指先アトピーの悲しさでもあります。

 
 

リンパ液は固まると、固形物のようになることから、手の指先に残ったリンパ液が固まって、それがひび割れたりすることで、バキバキになります。

 
 

この状態が二重、三重に苦しいわけです。

 
 

そしてさらに、手がバリバリになり余計に手が傷つくことでまた新しいリンパ液が生成されて、手がまたベトベトになるというとてもとても、非常に地獄のような悪循環になります。

 
 

毎回拭けばいいのでは?

 
 

リンパ液が出るたびに私はティッシュでリンパ液を拭くような作業を繰り返していました。

 
 

が、これが尋常じゃなく途方も無い作業になります。

 
 

リンパ液は拭いても拭いても、どんどん出続けるのです。

 
 

終わりがありません。

 
 

正確には拭くと、かゆみや摩擦で皮膚が余計に爛れてしまうので、拭くのではなく軽くそっとティッシュを当てるくらいの感覚です。

 
 

バンドエイドは一時しのぎである

 
 

指先アトピーが酷いときに、バンドエイドを度々使用していました。

 
 

しかしながらバンドエイドの効果というのは本当にただの、一時しのぎでしかありません。

 
 

そして、毎日頻繁に変えなくてはいけません。

 
 

なぜならトイレに入ったりして手を洗ったときに、一度バンドエイドが濡れてしまうと、そこから雑菌が繁殖してしまって、より一層皮膚がただれてくるからです。

 
 

なので日常的にずっと同じバンドエイドをつけるというスタイルは火に油を注ぐようなものなのです。

 
 

私もかれこれずっと、指先の アトピーが酷いときに、バンドエイドをつけていた時期があります。

 
 

が、全く良くならないどころか、指の腫れがより酷くなってしまって、痛痒い状態がずっと続いていた、なんていう経験もあります。

 
 

ガーゼを毎日張り替えるのは大変だしあまり現実的ではない

 
 

そこで皮膚科のお医者さんによく勧められるのが、毎晩入浴後にガーゼを貼ってください、というやり方です。

 
 

ガーゼを貼ることを考えると当然ですがバンドエイドよりもかなり大変です。

 
 

大きな1枚の布になっているガーゼをそれぞれの指に最適な量を切り分けて、さらに医療用のテープでガーゼをとめながら、テープを巻いていかないといけません。

 
 

これは実際にやってみるとわかるのですが、自分で自分の指に、薬を塗ってからガーゼを巻いていくというのは、結構大変なものです。

 
 

またこんなに大変な思いをしてガーゼをしたとしても、トイレに行ってから手を洗ったりした場合にやはり雑菌が繁殖してしまうのあまり良い状態とは言えなさそうです。

 
 

かといってトイレに行ったけど手を洗わないでいいのかという疑問も常に付き纏います。

 
 

このように、指先アトピーがひどい人というのは常にこんな感じで自問自答していたりします。

 
 

ひどい時になると、私は薬指でパソコンキーボードをタッチするときに、毎回毎回激痛が伴っていた時期なんかもあります。

 
 

そうなると薬指を使わずに中指で対応しようかというふうにするのですが。。。

 
 

そうなると、キーボード操作を都度変えないといけないというのは、非常に非効率であり作業効率も全体的に起きます。

 
 

指先アトピーは清潔にしないと臭いがひどくなる

 
 

先にお伝えしたバンドエイドのような例ですが、バンドエイドは幹部を密閉してしまうため、水分を含むと雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

 
 

アトピーがひどいところで、バンドエイドをして手を水で洗ったとします。

 
 

そうすると雑菌が繁殖して、おいておくと膿んだような、とても嫌な悪臭がしてくるのです。

 
 

今では、こんな冷静な記事を書けるようにはなっていますが、当時はその悪臭を毎日のようにかぎながら自分で憂鬱な気分になっていたことを思い出します。

 
 

ストレスがすごい

 
 

このように指先アトピーは非常に大変で、かつストレスフルな日常生活になります。

 
 

毎回リンパ液が出たり、リンパ液が固まったり、ケアがとてもとても大変だったり、日常生活に支障をきたしたり、私が触ったものにリンパ液がついて固まってシミのようになってしまったり。。。

 
 

例えば新しい洋服を街に探しに行ったとします。

 
 

ちょっと気になった洋服があって、それを手に取ることすら、ほんとに躊躇してしまうのです。

 
 

なぜならリンパ液がつくからなんですよね。

 
 

なのでうかつに商品を手に取ったり、ものを取ったりするのがとてもためらわれるようになります。

 
 

このように、手は普段意識していませんが、当たり前のように、息をするように毎日気軽に何かを触れている、人間の大切な器官なんだと知るのです。

 
 

ものを手に取るのが、常にためらわれるようになると本当にとてもストレスが凄いのです。

 
 

まともに相談できる相手は1人もいない

 
 

こんな辛さを相談できる人というのはいません。

 
 

仮にアトピーじゃない人に相談をしたとしても、その相手も困ってしまうと思うんです。

 
 

アトピーになったときのことをイメージしながら、せいぜい共感して「本当に大変だね」「早く治るといいね」と言ってもらえる程度でしかありません。

 
 

このような励ましをもらっても、嬉しいどころか少し寂しい。

 
 

むしろ相談しなきゃよかった、こんな話題を振らなければよかったと、少し自分自身も後悔してしまうのです。

 
 

だから私は手の指先がどんなにひどい、ひどい状態であってもまともに相談する相手は1人もいませんでした。

 
 

反対に久しぶりに会う人からは「お前体大丈夫か」とか「どうしたんだよその手は」などと突っ込まれることがありますが、その時は軽くネタにしながらその場を流してこなしていたと思います。

 
 

周囲に指先アトピーがひどい人がいる方へ

 
 

指先アトピーというのは本当になった人しかわからないとても辛い経験です。

 
 

周囲に指先アトピーがひどい人がいるという方は、どうかそのことについてはそっとしておいてあげて下さい。

 
 

本人はどうすれば良くなるのか、どうやれば通常通りの日常生活を送れるようになるのか、快適に生活できるようになるのか、常に自問自答しています。

 
 

当然皮膚科に行って、お薬をもらって薬を塗ってはいるのですが、そんなに簡単に治るものでもなかったりします。

 
 

この点は病院によって出す薬が違ったり、処方が違ったりそこら辺がなんとも難しいところでもあります。

 
 

私の場合はITベンチャーの超ブラック企業で朝から晩まで働きながら、この指先アトピーがジュクジュクになる状態で働いていたので、そこら辺は身にしみる想いです。

 
 

定時の9時5時で、毎日帰れて、健康的な睡眠時間を取れる人なら、まだ指先アトピーについても対応できる時間がまともにあるかもしれません。

 
 

ブラックな環境で働き続けている人というのは指先のケアをしようにも、それをするための時間というのが全く確保できなかったりもします。

 
 


 
 

本人は何とか一生懸命治したいと思っている人ばかりだと思いますのでそっと見守っていてあげる。

 
 

それが周囲のサポートとしては最善のサポートと言えるのではないかと思います。

 
 

いかがでしたでしょうか本日は指先アトピーの辛さについて少し具体的にお話をさせていただきました。

 
 

私もいまだに指先アトピーはありますが症状はだいぶ改善されています。

 
 

この記事を書きながら昔の指先アトピーがひどかった頃の時代を思い出し、その時は本当に大変だったなぁと今更ながらに記憶がよみがえってきました。

 
 

辛かった頃の記憶というのは意外と忘れるものです。

 
 

人間というのは本当によくできているなぁと思います。

 
 

今ではそんなことがあったことを日常的には思い出す機会をほとんどありませんが、その辛かった経験というのは今後の人生を生き抜く上で原体験としてプラスのことを埋めるのではないかと思います。

 
 

一緒に頑張っていきましょう。

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