書評:USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門(KADOKAWA / 角川書店)

マーケター以外のビジネスマンにオススメしたい本です。

 
 

この本は超良書であることは間違いないんですが、以下の点に特に気付かされます。

 
 

  • 日本にはそもそもマーケティングの文化が根付いていない
  • マーケティングノウハウには、本来正しい「型」がある
  • 型どおりにマーケティングを学ばないと遠回りになる
  • 日本にはなんちゃってマーケターが多すぎる
  • マーケターでは無い人こそ、マーケティング思考を取り入れることでビジネスが爆速に加速する
  • マーケティングをやっていない人、これからやる人に超おすすめ

 
 

マーケティングってなに?を正しく説明できますか

 
 

私も、インターネットのマーケティングを日々やっている人間ですが、「マーケティングってなに?」って聞かれたら、小難しい言葉を並べてそれっぽく説明してしまいそうでした。。。

 
 

営業は売る仕事であるのに対して、マーケティングは「売れるようにする仕事」だと本書では書かれています。

 
 

また、本当に重要なメッセージなのはマーケティング以外の全てのビジネスパーソンにとってマーケティング思考がビジネスを加速させることになる、という気付きです。

 
 

営業の方の場合、単なる営業マンとして営業トークやスキルだけを磨いていてもすぐに限界が来てしまいます。

 
 

そうではなく、マーケティング思考によって中長期の目的、目標戦略、戦術の具体的な立て方と行動まで整理されているので、「視点の高いマーケティング思考の営業」としてより大きな仕事も任されるためのステップとも言い表せます。

 
 

そもそも、マーケティングの文化が90年代中頃以降まで日本にはなかったんだということがこの本を読んで分かります。

 
 

だから、本来的な意味でマーケティングの真髄を知っている日本人はごく少数なんだと思います。

 
 

この本の著者である森岡毅さんという方は、マーケティング発祥の国アメリカの中でもマーケティングの本場で伝統的なマーケティングノウハウの蓄積されたP&Gで自身のマーケティング知見を遺憾なく発揮して爆速で出世してこられた方です。

 
 

USJを倒産の危機から救ってV字回復された方として有名ですね。

 
 

この本を読んで「マーケターになりたい!」と思ってしまう人も多いのでは無いかと思います。

 
 

本の後半に「こういう人はマーケターに向いている」ということを解説されている項もあります。

 
 

それと同時に思うのが、まだまだ本来的な意味で日本では「本当に効果を発揮するマーケティング力」は根付いていないなと体感することもよくあります。

 
 

この本が発売されたのが2016年で、私がこの記事を書いているのが2018年11月です。

 
 

2018年11月現在のテレビCMを見ていても、本に書かれているような「ブランド・エクイティー」を底上げするような「いいCM」はめちゃくちゃ少ないのではないでしょうか?

 
 

みなさんはCMを見ていて心が動かされることってありますでしょうか?

 
 

せいぜい、情報の刷り込み効果で純粋想起率が向上して、複数選択肢の中から「少しだけ選ばれやすくなる」程度のような肌感覚を私は持っています。

 
 

この「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」を読んで行動に移しているマーケター以外の方は、高い確率で1段階上に行かれることになると思います。

 
 

でも、まだ周囲を見渡していてもあまりこういったマーケティングノウハウが浸透している感じはしないので、むしろ先に自分たちが一歩上にいけるチャンスです。

 
 

この本を読むことで、頭の中が整理されてクリアになる

 
 

根本的に、マーケティングってブランディングやプロモーションやターゲティングやセグメントなど、やたら横文字が長い割に、それらの言葉が独り歩きしていて、相互に全体としてどう関わっているかわかりにくくない?

 
 

そう思ってました。

 
 

この本を読むことでマーケティングの全体像がつかめて、脳内のマーケティングマップができあがります。

 
 

そのマップに基づいて行動したり思考することができるので、マーケティングに関する曖昧だった感覚がブレにくくなります。

 
 

ブレにくくなることで、やりたいことに忠実に最短距離を考えられるようにもなったのが大きな収穫でした。

 
 

例えば、この本に書いてあるマーケティングノウハウというのは、ビジネス意外にもいろんな日常の局面で使えます。

 
 

恋愛だったら好きな子と付き合うために。

 
 

趣味の上達だったら、その方法論というようにです。

 
 

そう考えると、とってもコスパの良いインプットだと言うことがわかります。

 
 

それぞれ違う立場の人であっても、この本に書いてあるノウハウをかけ合わせれば、目的と目標までの道のりがクリアになってきます。

 
 

そうなると、生活のテンションも一段ギアが上がりますよね。

 
 

個人的に優位に立つために、ライバルには知られたくない本ですw

 
 

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