ブラック企業:クリスマスイヴの夜に社長の愛娘のために社員がサンタクロースをさせられた話

 
 

クリスマスイヴの夜。

 
 

憂鬱です。。。

 
 

「今年もサンタ頼むわ。」

 
 

ポンッと肩をたたかれ、社長からの一言。。。

 
 

そう、社員である私は、社長家族のために、クリスマスイヴの夜にサンタに変身をして、プレゼントを届けに行かなければいけないのです・・・!

 
 

社長の愛娘はサンタを信じているお年頃。。。

 
 

うん、わかる。

 
 

よくわかる。

 
 

おじさんもむかしはそうだったよ。。。

 
 

 
 

私にも結婚している妻がいて、家庭があるのに、クリスマス当日にですよ。

 
 

家族に事情を説明して、「サンタをやらないといけないので行ってくる」と。

 
 

家族とのクリスマスを差し置いて。

 
 

なぜか?

 
 

断りきれなかった私の責任でもあります。。。

 
 

ブラック企業であり、言われたことは何でもやるスタイルで365日やってましたからね。

 
 

12月24日当日。

 
 

この日は土曜日だったかな?

 
 

「社員サンタ」の出番は前もって時間を言い渡されません。。。

 
 

つまり、「タイミングが良いときに呼んだらすぐにサンタとして家のインターフォンを押せ!」

 
 

ということです。

 
 

だから、せっかくのクリスマスイヴであっても遠出はできないわけです。

 
 

近場でなんとかクリスマスイヴを楽しむプランを考えて、家族でおでかけ。

 
 

てくてくと歩いて、クリスマスっぽいところにいきます。

 
 

夕方になっても、夜になっても呼ばれません。

 
 

うーん、連絡来ないなあ。

 
 

サンタとしていくからにはお酒も控えないとだし。。。

 
 

妻はそういう私の事情を見て、イライラしています。

 
 

「なんでクリスマスまで拘束されないといけないの???」

 
 

おっしゃるとおりだー。

 
 

「スマンね・・・」

 
 

そう言うことしかできません。

 
 

けっきょく、連絡が来ないまま22時くらいにもなったかな。

 
 

早く終わらせて、開放されて自由にクリスマスを楽しみたい!

 
 

まだかなー。

 
 

お?

 
 

来た!

 
 

社長から連絡が来たぞ!

 
 

「ごめん、こどもが寝たからやっぱサンタはナシでいいや!」

 
 

あぁ・・・ぼくのクリスマス・・・

 
 

おしまい

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