私はこの記事を書いている2018年10月現在34歳です。
20代後半から30代前半にかけて人生の選択やキャリアビジョンについて悩む方も多くいらっしゃるのでは無いでしょうか。
特に、傾向としては営業職など、特定のスキルを明示しにくい職種に就いている人ほど、このままで良いのか?スキル無いとか、やっぱやばくない?などの不安に駆られる時期でもあります。
私の友人でも特に営業系の人は一抹の不安を抱えています。
たとえ、本職の営業が順調であっても。です。
私もご多分に漏れずそのうちのひとりです。
営業での功績はある程度残せてはいたものの、もっと違う人生を歩みたいという渇望にかられて。
まったく異なるIT企業に31歳で入社したのでした。
その会社は超少人数でありながらクライアント規模は中規模程度の案件もあり、社外の関係者には社員総勢15名と謳っていましたが実際には3名という状況。
はい、つまりブラックです。
プレゼンテーションや信用を勝ち取ることには長けているが、中身は常に炎上しているような状態でした。
まあそんな感じの会社に、IT業界未経験で営業しかしてこなかった31歳の私が、怒涛の日々を送る中で今回の記事タイトル「30代のアラサーからでも未経験のIT企業(ブラック寄り)に転職して成功できるか?問題」についてしっかり語っていきたいと思います。
前提条件
結論からお話したいところですが、IT企業といっても様々です。そのため私が身を置いていた環境を簡単にご紹介しておきましょう。
ホワイトかブラックか | けっこうなブラック |
大企業かベンチャーか | ベンチャー |
企業の強み | 自社プロダクトや開発スキル、システム面での強みは特に無く、プレゼン力やスピードを強みにしている |
大まかな事業内容 | webサイト制作、コンテンツ提案、コンサル、SEO、リスティング広告運用代行など |
会社の歴史 | 10年ほど |
結論
30代のアラサーからでも未経験のIT企業(ブラック寄り)に転職して成功できるか?
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成功できる。
ただし確率は10%以下
少し詳しく見てきましょう。
実際のところ、その会社では人数が少ないため、コーディングや広告運用実務、クリエイティブ制作やwebページ制作など、未経験者でも本当に多くの経験をすることができます。
未経験なのにすぐに本番が来る感じです。野球の打席にたったことが無くてもすぐに順番が来て、玉を打つべく打席に立ちます。
むしろ進んでやらないとそこで生き残ることはできません。
そのため、入社時は営業しかしてこなかった30代の僕です
HTML?
CMS?
js?php?
みたいな状態からのスタートであっても、「やるしか無い」環境なので学習しながら即実践。
なんとかなってきてしまうものです。
そのため、それ系の学校に通ってから就職する、とかと比べるとコスパは良い。
これは間違いないです。
実際、すぐに使うことを学びながら即実践することほど、自分の骨肉になることはありません。
どうせ学校で学んだ知識ってすぐに使わないと、残りませんよね。
すこし話が脱線しましたので、元に戻します。
そのように未経験者でも採用する会社なので、私が入社以前も中途採用でジョインした方は10名以上いました。
しかし。
- 辞めたメンバーで成功したと言えるほどの年収を獲得した人=0人
- 残ったメンバーで成功したと言えるほどの年収を獲得した人=0人
成功の定義は人それぞれですが、ここでは基準として年収800万円以上を成功と定義しておきましょう。
上記メンバー全員、年収は240万円〜400万円代中盤まで、です!
社長だけはベンツに載って億ションに住んでいるような環境でした。
つまり、10人以上がIT業界未経験で入社したが成功した人は1人もいなかったため、成功確率は10%以下といえます。
30代から未経験でITベンチャー企業に就職しても、成功確率は10%以下だが、それだけではない
では、筆者は未経験アラサーからのITベンチャーは全くおすすめしないか?
そうでもありません。
本気のひと限定であることは言うまでもありませんが。
次におすすめできるポイントについて紹介いたしましょう!
営業×〇〇×〇〇のスキルが身につく
人的リソースが極めて少ない、ITベンチャーです。アルピニストのように過酷なハードワークが続きます。
そんな環境に身をおくと、「できる方法を考える」思考にシフトします。
そのため「本来持っているスキルとは別のスキルを爆速で身につける」ということが可能な数少ない経験を得られます。
私の場合は気がつけば営業×コーディング×WordPress×ライティング×広告運用×サイト解析×….etc
といったように短期集中でスキル獲得をしたいひとにとってはおすすめできるポイントです。
よく言われるように、自分が持っているスキルを3つに増やせばオリジナルな存在になれる、ということですね。
一人でも副業ができるようになる
ITリテラシーの高さは、現代社会において個人が情報発信するには必須。ITベンチャーでみっちり働いていれば自分でサイト制作をして、ブログを立ち上げてアフィリエイト収入を得ることができるようになれば、持っている技術でフリーランスとして働くことも可能。
要は企業としてITベンチャーで稼ぐことができなかったとしても、「個人として副業で稼ぐノウハウは得られる」というのがおもしろいポイントです。
実際、私も副業で固定収益を得られるようになりました。
他の多くの労働者が経験できないようなひとに話せるネタが増える
ホワイトな労働環境を求めているひとにとって見れば。
はっきり言ってITベンチャーブラック企業の労働環境は本当にめちゃくちゃです。
まったく整備されていないので、自分で道を作っていく必要があります。
そんな環境ですから、面白いエピソードトークがいくらでも出てきそうです。
わたしも、グレーあるいはブラックと言う意味で、ここには書けないようなめちゃくちゃなエピソードをいくつも体験しました。
主にメリットと感じているのは上記のような3点です。
まとめますと、「30代のアラサーからでも未経験のIT企業(ブラック寄り)に転職して成功できるか?」に関しては可能。ただし成功確率は10%以下程度だと覚悟すること。
成功できなかったとしても、本気でやっていれば今後ビジネスパーソンとして生き残っていくために有益なものを得られる。ということです。
ただ、これからITベンチャーで働くひとであっても、身体だけはくれぐれもお大事に!
がむしゃらに頑張る時期も重要ですが、病気になってしまったら本当にもともこもありません。
くれぐれもご注意を。
そして、けっして中途半端な意気込みでその進路を選ばないことをおすすめします。