家族連れの特に小さな子どものいる家庭の方で、「どうやって上高地を観光するか」の参考になれば嬉しいです!
都会の空気や日常のストレスにさらされていると、大自然の中に身を置きたくなるもので。
日本でマイナスイオンや自然を求めて、上高地に、1歳6ヶ月の娘と妊娠中の嫁と、私で上高地に行ってきました。
家族連れで本当にそんな山奥に行けるの?という不安もありましたが、やはり行ってみたいという気持ちの方が強く、行ってみたのでこれから家族連れで上高地に行ってみたいという方のおすすめになればと思っています。
育児疲れや子育て、仕事のストレスなどを癒やすために来た上高地なので、せっかくなら事前に調べて楽しく散策したいですよね!
私達は安曇野のホテルアンビエント安曇野というホテルに2泊3日で泊まっていて、2日目に上高地を満喫する予定になっていのたで、2日目のスケジュールはだいたいこんな感じです。
上高地に行ったときのタイムスケジュール
- 6:00起床6:30朝ごはんや支度など8:00出発9:301時間半ほどで上高地の沢渡駐車場到着10:30上高地大正池バス停到着。ここから徒歩で散策15:30河童橋到着、帰宅のため上高地バスターミナルでバス待ち(ところが、ここでとんでもない渋滞で1時間以上待ち)17:00沢渡駐車場到着、お疲れ様でした。
安曇野から上高地に着くまでの道
上高地にもいくつかホテルがあり、大自然の中、宿泊できるのも良さそうですが長野でいろんなところに行ってみたいと思っていた私は安曇野に泊まって、安曇野から当日出発しました。
道中にはリンゴ畑やのどかな農林地域が広がっていて、景色がとても綺麗です。
混んでなければ片道1時間くらいで上高地の沢渡駐車場に到着します。
道すがら、安曇野ワイナリーなどもあったのでお時間に余裕のある方は行ってみるのも良いですね。
上高地はマイカー規制なので、途中でバスに乗り換える必要がある
今回、上高地に行くのは初めてだったので、事前に少し調べて行ったのですが、沢渡駐車場という駐車場でマイカーを停めて、公共のバスに乗り換える必要があります。
アルピコ交通(松本電鉄)のバスが沢渡と上高地バスターミナルを巡回しています。
沢渡にはいくつかバス停がありますが、「アルピコ交通さわんど車庫前」という駐車場に停めてみました。時期は10月の3連休で中日、土曜日の朝9:30くらいです。
でも、すでに駐車場はどこもだいたい満車、おそるべし上高地。。。
「アルピコ交通さわんど車庫前」でかろうじて駐車可能なスペースを見つけたので、そこに駐車しました!
そのバス停から今度はバスに乗るまでに、また行列。。。
そして、バスに乗るための乗車券を買うためにもまた行列。。。
「こんなに並ぶのか。。。」と思い知らされるのでやはり、この手の観光はもっと朝早くから動いておくべきだったかと少し後悔して、バスに乗り込みます。
バスの片道はだいたい30分くらいだったと思います。その間車内からも雄大な景色が見れて自然を感じられます!
大正池のバス停で降りる
今回私達が行ったルートが上高地の鉄板ルートだと思うのですがそれが、大正池バス停で降りて、そこから河童橋まで徒歩で散策。というものです。
途中に売店などは無いので、このタイミングで水とか買う場合は買っておきましょう。あと小さなお子さんでも食べられるお焼きを買っとくのもおすすめです!
おそらく、大人だけの足でいけば少し休憩入れても2時間半くらいのコースだと思います。
ところが、今回私のチームは自分で歩くのが楽しいお年頃の1歳6ヶ月の娘と妊娠中の妻、お腹の中の赤ちゃんを入れて計4名での散策です。
まあ、軽く2倍くらいの時間はかかりますね。
それでも家族が自然、景色に癒やされてるのを見れて、個人的には写真撮影も楽しく空気や水も澄んでいるので本当におすすめです!
小さい子がいても十分楽しめる上高地、です。
あくまでも散策レベルで、ハードな山登りの要素は今回のルートでは、存在しませんのでご安心ください。
澄んだエメラルドグリーンの大正池の景色がこちら
この時期は10月で、標高も高いことからところどころ樹木が紅葉していて、色とりどりの美しさがあって実際の景色はまるで絵画のようです。
この日の天気は晴れたり曇ったりで光のコントラストもとてもきれいでした。
観光の方はみんなここで写真を撮影するようなスポットです。
大正池から焼岳までの道中も澄んだ水がまるで宝石のように輝いていて、とても気持ちの良い道
歩いては立ち止まって写真を撮って、また歩いては写真をとって、みたいな感じでさすがに他の山にはあまりない美しさが魅力的ですね。
ところどころ、水の流れが沢になっていて水の通り道があるのが印象的です。
そして、焼岳が見えるポイントです。
狭い道が続いたかと思うと、このように一気に視界が開けるポイントがあるのも人の心を感動させる要素なのだと痛感します。
なんか遠くの方を見ていると、熊でも出てきそうなイメージの手付かずの自然感を彷彿とさせます。
焼岳の環境省の現地案内板を見ると、このように書いています。
「焼岳(標高 2,455m)は今なお噴気活動を続ける活火山で、約2,300年前のマグマ噴火により現在のような山体となりました。このようなドーム型の火山を鐘状火山(トロイデ)といいます。最近では昭和37年(1962)年6月に水蒸気爆発があり、泥流が大正池まで押し出しました。」
とあります。焼岳も活火山なんですねー。
続けて、道を散策します。
1歳6ヶ月の娘は自分で歩きたい!という意思が強いので自分で歩いたり、妻に抱っこされたりを繰り返しながら進んでいきます。私は写真撮影担当。
ふと空を見上げて見るとこんな感じ。
きもちー。
空の色と木の色の対比がすばらしい。
毎秒癒やされます。
どんどんすすむと、、、
なんと野生の日本猿が堂々と案内板の上に乗っています。
野生なので、もちろん目を合わせずに通り抜けるのがおすすめですが、人間を怖がりも威嚇したりもせず、わりと大人対応な日本猿たちでした。
子連れの親子猿もいました!
たぶん観光客に慣れてるんでしょうね。
そんなに餌付けされているような様子も感じられなく、よかったです。
とはいえ、小さな子供を連れていると少し緊張しますね。
案内板にもあるように、上高地はだいたい標高1,500mくらいのところに位置しているようです。
あと、終始心地よかったのはいつも、なんかいろんな鳥の鳴き声がしていたことです。
もちろん普段の生活では聞き慣れないような鳥の鳴き声ばかりで、その辺りも自然を満喫できたポイントです。
道中の案内板にはこのように書いていました。
「上高地一体では100種を超す鳥類が確認されています。春から初夏にかけて鳴き声を良く聞くのは、アカハラ、アオジ、ウグイス、キビタキ、メボソムシクイ、ルリビタキ、コマドリ、それにコガラ、ヒガラのようなカラの仲間などです。」
100種類以上もの鳥がいるんですね!想像しただけで楽しい気分になれます。
さすがに上高地は観光地で散策する人にも配慮されているので、道はけっこう木で舗装されていたりします。
特にぬかるみやすいところは木で人の手で舗装されているので、雨が降っていたとしても少々のことであれば歩きやすい道がどんどんつづています。
例えば、湿地帯のようになっているエリアではこんな感じです。
いろんなビュースポットがあって、それぞれに地名がついていますが、ここでは覚えているのだけご紹介させていただきます。。。
例えばこういうところで水と山、植物がきれいで開けているエリアがあったり。
山も部分的に紅葉していてきれいです。
下は沢の水が輝いていて・・・
空を見上げれば爽やかな風が通り抜けていきます。
見たこともない植物が生えていたり。
水辺が鏡のように反射していたり。
通り抜ける川の水も本当にきれいで、太陽の光によって色を変えます。
そもそも上高地ってどうやってできたの
道すがら進む途中に案内板にて「上高地の生いたち」が紹介されていました。
「北アルプスが現在のような高い山になったのは、約260万年〜80万年前の隆起運動のためです。この急激な隆起とともに、梓川は岐阜県側に流れる深い谷を刻みました。上高地の細長い平地は、約1万2千年前に焼岳のとなりの白谷火山の噴出物が谷をせきとめてつくられた巨大な湖(古上高地湖)を周囲の山から土砂た埋めた結果できたものです。その土砂の暑さは大正池付近で300mに達します。古上高地湖を満たした湖水は、南東側の鞍部からあふれ出し、松本盆地に向かう現在の梓川の流れとなりました。」
途中、桟橋からの風景。
上高地ってお昼ご飯食べれるところは?
小さなお子さんを連れての上高地は歩く距離が長いだけでなく、疲れますよね。
最終地点の河童橋付近では食べられるお店もけっこう揃っているのですが、道中にお昼ご飯を食べられる場所は限られていますので、あらかじめチェックしておきたいところです。
上高地ルミエスタホテルのお弁当
河童橋に着く1時間前くらいのスポットで、10:30くらいから歩いて、お腹もすいてお昼にちょうど良い時間帯にルミエスタホテルがあります。
ここで出しているお弁当がランチにちょうどよく、ホテルの外のベンチで気軽にすぐ食べられるのでおすすめです。
私は河童の昼飯というお弁当を食べました。
バランス良く、鶏肉も入っていて山歩きにちょうどよい感じのお弁当です。
また、子連れにありがたいのが、ルミエスタホテルのトイレで子供のおむつ交換をさせてくれたことです。
大自然のなかで、こんなおむつ交換させてくれるスポットがあるのは本当にありがたいですよね!
ちなみにおむつ交換したさにお弁当を注文したわけではありませんが、ホテルの方は気軽に案内してくれました。
「おむつ交換だけ」というのもありなのかは不明ですが、せっかくなのでホテルでお昼を食べるのがおすすめですよっ。
大正池バス停の売店
ここは上高地に着いて、あるき始めるタイミングで降りるバス停ですがここでも、軽食で売っているものがあるので、必要に応じて水など買っておきましょう。
小さい子がいる家庭におすすめなのがここで売っているお焼きです!
散策の途中で子供が疲れて泣き出しても、うちの子はお焼きをちぎって食べさせるともぐもぐ食べて元気を回復していました\(^o^)/
散策の続き
あとは川沿いの美しい道をどんどん歩きます。
写真スポットもいっぱい!
このあたりは山が本当にきれいです。
無事河童橋に到着!しかし喜びもつかの間・・・
無事に目的の河童橋に到着!
いやー子連れの上高地、長い道のりでした。
でも、終始空気が爽やかで楽しめた。
河童橋付近では飲食やお土産、休憩スポットなど充実しています。
私達はソフトを食べたりコーヒー飲んだり30分くらいまったりしていました。
さてさて帰り支度で、上高地バスターミナルに行ってみると・・・・
帰りのバスが、100メートル以上の行列!!!
アルピコ交通の沢渡方面バスの行列が100メートル以上です。。。
しまった。。。
ゆっくりしてる場合じゃなかった。。。
時刻は15:30くらい。
マイカーのバス停まで着くのに17:00くらいか?といったところです。
しかし覆水盆に返らず。待つより他はありません。
かれこれ1時間時間は並んだと思います。
小さなお子さんと行く場合はバス待ちのためにエルゴがあった方が良い。
さいわい、このバス待ちのタイミングで1歳6ヶ月の娘は寝ててくれたのですが、嫁の腕が限界に。
山歩きで、あるくから抱っこ紐のエルゴとかはいらないでしょ、ということで車に置いてきたのでした。
10kgくらいの娘を1時間もだっこしておくのは腕が限界を迎えます。
急遽、マフラーを抱っこ紐代わりに肩に巻いて、縛って娘を抱えて安定させていました。
待っている間も座れる場所があるので、複数人で帰っている場合はひとりは行列に並んで、もうひとりは座って休みながら進んでいきましょう。
そして、案の定17:00くらいに「アルピコ交通さわんど車庫前」バス停に到着してマイカーに乗り換え完了!
時間はかかるけど、かかっている時間の間はすべて大自然を満喫できたので、ストレスはあまり感じなく、本当に楽しい一日でした。
というわけで、小さいお子さんがいても上高地の観光は本当に楽しいのでおすすめです。
自分たちが乗り降りするバス停の名前はしっかり覚えておきましょうね。
実際に行ってみるのと写真とでは全然違うので、ぜひ体感してみるのがおすすめです!